アリール(その他表記)aryl

デジタル大辞泉 「アリール」の意味・読み・例文・類語

アリール(aryl)

芳香族炭化水素芳香環上の水素原子1個を除いた残りの原子団総称フェニル基C6H5-、トリル基CH3C6H4-、キシリル基(CH32C6H3-、ナフチル基(C10H7)など。アリール基芳香族炭化水素基
[補説]プロペンから誘導される1価の基アリル(allyl)CH2=CH-CH2-とは異なる。

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改訂新版 世界大百科事典 「アリール」の意味・わかりやすい解説

アリール
aryl

芳香族炭化水素(アレーン)から環に結合した水素1原子を除いて得られる1価の芳香族炭化水素基の一般名。飽和脂肪族炭化水素基の一般名アルキルと対をなしている。アリルallylとの混同を避けるため,字訳では長音記号を入れてアリールとする。Ar略記する。元来は芳香族炭化水素から誘導された基を指すが,広い意味置換基をもつものも含めた芳香族残基を,アリールと呼ぶこともある。(表参照)
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化学辞典 第2版 「アリール」の解説

アリール
アリール
aryl

略号Ar.芳香族炭化水素の核からH原子1個を除いた一価基の名称.たとえば,フェニルC6H5-,トリルCH3C6H4-,ビフェニリルC6H5-C6H4-,ナフチルC10H7-など.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アリール」の解説

アリール

 →対立遺伝子

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