化学辞典 第2版 「アンチトロンビンⅢ」の解説
アンチトロンビンⅢ
アンチトロンビンサン
antithrombin Ⅲ
略称ATⅢ.肝臓で合成される分子量5.8万の糖タンパク質で,血漿中に約150 μg mL-1 存在する.血液凝固因子の生理的阻害物質として重要で,トロンビン,カリクレインなどのセリンプロテアーゼと1:1の複合体を形成してその活性を阻害する.静脈血栓症の治療に用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報