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血液凝固因子 けつえきぎょうこいんしblood coagulation factor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

血液凝固因子
けつえきぎょうこいんし
blood coagulation factor

血液の凝固系が作動するのに必要な因子。損傷などが起きると血液中に存在する因子が活性化され,これが引き金となって次々と他の因子を活性化し,最終的にフィブリノーゲンを活性化してフィブリンに変えることで凝固が行なわれる。プロトロンビン,カルシウムイオン,血小板に由来するトロンボプラスチンなど多くの因子が知られているが,すべて解明されてはいない。因子は,国際血液凝固因子名称委員会により,ローマ数字を付け命名され,第 XIII因子までが確認されている。血液凝固に問題のある血友病患者は,先天的に第 VIII因子 (血友病A) または第 IX因子 (血友病B) を欠いている。そのため,手術などでは第 VIII因子や第 IX因子を含んだ血液製剤の投与が必要になる。

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デジタル大辞泉の解説

けつえきぎょうこ‐いんし【血液凝固因子】

血液が凝固するときに必要な因子。12種が知られ、これらが順に働いて血液がかたまる。凝固因子

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栄養・生化学辞典の解説

血液凝固因子

 止血因子ともいう.血液凝固に必須な因子.タンパク質で,少なくとも12種類が知られている.プロトロンビン,VII,VIII,IX,X因子などは分子内にγ-カルボキシグルタミン酸を含む.

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世界大百科事典内の血液凝固因子の言及

【加水分解酵素】より

…またトリプシンをはじめ細胞外で働くプロテアーゼの多くは不活性のチモーゲンとして分泌され,のちに限定分解を受けることによってはじめて活性型となる。血液(血清)中には一群の,このようなプロテアーゼの前駆体(血液凝固因子)がある。これらは血管の損傷(出血)が起きると限定分解を受けて連鎖的に活性化され,最終的にはフィブリノーゲンから,血餅(けつぺい)の主成分であるフィブリンを生成させることにより,血液凝固(止血)において重要な役割を果たす。…

【血液凝固】より

…一方,血液凝固が血管内に起こると,血栓症あるいは血管内凝固症候群が起こる。
[血液凝固因子]
 血液凝固に関与する因子群(血液凝固因子blood coagulation factor)は,13種のタンパク質性因子と,カルシウム,リン脂質(血小板リン脂質)からなる。リン脂質以外の血液凝固因子を表にあげる。…

※「血液凝固因子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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