カリクレイン

化学辞典 第2版 「カリクレイン」の解説

カリクレイン
カリクレイン
kallikrein

キニノーゲンからキニン類(ブラジキニンカリジン)を生成するプロテアーゼ産物ペプチドであるキニンには毛細血管の透過性亢進や血管平滑筋の弛緩作用があり,後者による血圧低下は循環調節に重要であり,キニン-カリクレイン系とよばれている.分子量や存在場所が異なる複数のカリクレインが存在する.血中カリクレインはキニノーゲンからブラジキニン(RPPGFSPFR)を,組織カリクレインはキニノーゲンからカリジン(KRPPGFSPFR)を生成する.[CAS 9001-01-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリクレイン」の意味・わかりやすい解説

カリクレイン
callicrein

1926年ドイツのミュンヘン大学医師 E.フライが,イヌ心臓に対するコカインの影響を研究中,その尿中から発見した物質で,彼は第2膵臓ホルモンと推定した。アドレナリン,アルコールその他で活性化され,それがキニノジェンを活性化してリジルブラディキニンを生じ,血管拡張作用を示す。レイノー病など血行障害の影響の強い病気に多用されたが,最近では,ショックを誘発する例などが報告され,使用が自制されるようになってきた。

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