カリクレイン(英語表記)callicrein

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリクレイン」の意味・わかりやすい解説

カリクレイン
callicrein

1926年ドイツのミュンヘン大学医師 E.フライが,イヌ心臓に対するコカインの影響を研究中,その尿中から発見した物質で,彼は第2膵臓ホルモンと推定した。アドレナリン,アルコールその他で活性化され,それがキニノジェンを活性化してリジルブラディキニンを生じ,血管拡張作用を示す。レイノー病など血行障害の影響の強い病気に多用されたが,最近では,ショックを誘発する例などが報告され,使用が自制されるようになってきた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カスハラ

カスタマー(顧客)とハラスメント(嫌がらせ)を組み合わせた造語「カスタマーハラスメント」の略称。顧客や取引先が過剰な要求をしたり、商品やサービスに不当な言いがかりを付けたりする悪質な行為を指す。従業...

カスハラの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android