アントゥルスチオ(その他表記)antrustio; antrustion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アントゥルスチオ」の意味・わかりやすい解説

アントゥルスチオ
antrustio; antrustion

メロビング朝時代のフランク王国で,国王の特別の保護下におかれ,国王に対し奉仕した貴族的従士のこと。古代ローマの歴史家タキツスの記すゲルマン時代のコンパニオ制度を継ぐものであり,メロビング朝時代の唯一の軍隊組織と考えられる。相互契約に基づき,忠誠を誓い,従士の訴訟は複雑な手続を必要とした。クロービス時代に重要な意味をもったが,7~8世紀の王権衰退期に衰え,カルル1世 (大帝) の従士制 comitatusの出現で新しい家臣制度に移行した。

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