アンビオリクス(その他表記)Ambiorix

改訂新版 世界大百科事典 「アンビオリクス」の意味・わかりやすい解説

アンビオリクス
Ambiorix

前1世紀中ごろ,ガリアエブロネス族(およそ現在のベルギー東端部に居住)の王。生没年不詳。カエサルの《ガリア戦記》に彼を最も苦しめた敵として現れる。はじめカエサルを援助したが,前54年に反逆。彼の部将2人を敗死させてガリア人の反ローマ運動を盛り上がらせ,さらにゲリラ戦法でローマ軍を苦しめた。カエサルが彼の国を徹底的に殲滅せんめつ)すると,アンビオリクスはゲルマニアに逃れ,歴史から姿を消した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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