アンペライ(英語表記)Lepironia mucronata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンペライ」の意味・わかりやすい解説

アンペライ
Lepironia mucronata

カヤツリグサ科の大型多年草。熱帯アジアからオーストラリアにかけて分布する。茎は高さ 2mに達する。地下に長い地下茎があり,その節ごとに地上茎が立つ。葉は鞘をつくって茎を包み,わずかに鱗片状をなす。この茎を乾かしてむしろ (いわゆるアンペラ) に編む。中国南部で大規模に栽培され,中国ではこのアンペラのほか,包装用や装飾用にも使われるという。なお,同じカヤツリグサ科の別種ネビキグサ Cladium nipponenseをアンペライと呼ぶこともあってまぎらわしいが,これは西日本の暖地湿地に生じ,むしろなどに利用することはない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「アンペライ」の意味・わかりやすい解説

アンペライ

ネビキグサ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンペライ」の意味・わかりやすい解説

アンペライ
あんぺらい

ネビキグサ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアンペライの言及

【ヒトモトススキ】より

… ネビキグサMachaerina rubiginosa (Spreng.) T.Koyamaは本種にやや近縁の1種で,ネビキグサ属に入る。本州中部の太平洋岸からスリランカ,インドネシア地方に分布し,円柱形の葉がアンペラソウに似ているので,アンペライ(イラスト)の別名があるが,まぎらわしい。ネビキグサではアンペラ袋(アンペラソウで織った袋)は作らないが,インドネシアでは安物の敷物を作るのに利用される。…

※「アンペライ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android