アーサフ・ジャー(その他表記)Āsaf Jāh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーサフ・ジャー」の意味・わかりやすい解説

アーサフ・ジャー
Āsaf Jāh

インド,デカン地方のハイデラバード王国 (1724~1948) の創始者 (在位 1724~48) 。ムガル帝国武将であったが,ムガル帝国がアウラングゼーブ帝の死後急速に分裂,衰退していくなかで,デカンのハイデラーバードを都として独立し,ニザームと称した。

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世界大百科事典(旧版)内のアーサフ・ジャーの言及

【ニザーム】より

…本来はアラビア語で〈統治〉を意味したが,ニザーム・アルムルクniẓām al‐mulk(〈国の統治者〉の意)という称号は,インドのムガル帝国時代,最高の地位にあるもの,宰相などに与えられた。とくに,アウラングゼーブ(在位1658‐1707)時代後期,デカンの統治をまかされたアーサフ・ジャーĀṣaf Jāhはその称号を与えられ,のちデカンがハイダラーバード藩王国として事実上ムガルから独立すると,その支配者は代々ニザームの称号をみずからにつけた。【小名 康之】。…

※「アーサフ・ジャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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