アーチ雲(読み)アーチグモ

デジタル大辞泉 「アーチ雲」の意味・読み・例文・類語

アーチ‐ぐも【アーチ雲】

雲の副変種の一。積乱雲積雲の底にできるアーチ状またはロール状の雲。大気の不安定によって生じ、激しい雨や突風を伴うことが多い。ロール雲棚雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「アーチ雲」の解説

アーチ雲

積乱雲や積雲の下部に発生するアーチ状・弓状に見える雲のこと。ロール雲、アーカス雲、棚雲とも言う。気象用語として用いられており、雲形記号もある。アーチ雲は、不安定な大気により発達した局地的な寒冷前線に沿って生じ、激しい対流を伴って荒天となることが多い。形状は不明瞭なことが多いが、気流が荒れて激しい場合ほど明瞭な形になりやすく、巨大なUFOや龍のように見えることもある。

(2014-6-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアーチ雲の言及

【雲】より

…この種の絹雲は雨天になる前によく出現する。
【部分的に特徴のある雲,付随して現れる雲】
アーチ雲積乱雲の前面下部に現れる水平にのびたロール状の濃い雲で,アーチ状,弓状に見える雲。ときには積雲にも現れる。…

※「アーチ雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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