化学辞典 第2版 「イオノマー」の解説
イオノマー
イオノマー
ionomer
無機塩が分子中に結合した置換基をもつ高分子で,イオン性ポリマーともよばれる.α-オレフィンとアクリル酸,マレイン酸などの共重合から得られる遊離酸を金属化合物で中和してつくる.一般に透明で,強靭性,弾性,耐油性,耐摩耗性などにすぐれている.パッケージ用フィルム,スポーツ用品,シート,被覆剤などに用いられている.最近では,ペルフルオロスルホネートイオノマーが燃料電池用隔膜材料として注目されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報