共重合(読み)きょうじゅうごう(英語表記)copolymerization

  • copolymerrization
  • きょうじゅうごう ‥ヂュウガフ
  • きょうじゅうごう〔ヂユウガフ〕
  • 共重合 copolymerization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

2種以上の単量体重合して重合体を生成する反応を共合といい,このようにして得られた重合体を共重合体という。単量体の割合を変えることによって,共重合体は単独成分の重合体とは異なった性質を示すようになるので,重合体の改質に利用される。また,2種の単量体の反応性を比較するのに都合がよいので,重合反応の研究手段として共重合は広く用いられている。

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百科事典マイペディアの解説

2種以上の単量体(モノマー)を混合して重合を行うこと,またはその反応。単量体(A,Bで示す)の配列により次のように分類される。1.ランダム重合体  −A−B−B−A−A−A−B−A−2.交互重合体  −A−B−A−B−A−B−A−B−3.ブロック重合体  −(A−A−A−A)−(B−B−B−B)−4.グラフト重合体これらの共重合体にはそれぞれの単量体の単独重合物にはないすぐれた性質をもつものもあり,工業的に重要。スチレンとブタジエンを共重合して得られる合成ゴムSBRはその代表例。
→関連項目ダイネル

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世界大百科事典 第2版の解説

分子化合物を合成するには,その構成単位に相当する低分子化合物の原料(単量体,モノマー)を多数結合させて巨大な分子とするのが一般で,このような反応を重合反応という。この重合反応において,2種類以上のモノマーを同時に重合させることを共重合といい,その生成物を共重合体(コポリマーcopolymer)という。共重合によって生成する高分子の中には,原料のモノマーに由来する構造単位が存在する。したがって共重合体の性質は,それぞれの単一モノマーだけからの高分子(単独重合体,ホモポリマーhomopolymer)とも,またそれらの混合物とも異なっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

2種類以上の単量体を同時に重合させることをいい、その結果、構成している単量体の単位が、ある割合で含まれて生成した重合体を共重合体(コポリマー)という。

 共重合反応は、反応性の異なる2種類の単量体MとNとの競争重合反応であり、共重合物の組成や単量体単位の配列順序もまた反応中に決まってくる。

 で(1)のような共重合体はMの反応性がNより大きい場合であり、(2)はその逆である。(3)は特別な場合に生成する交互共重合体である。(4)はブロック共重合体、(5)はグラフト共重合体とよび、この二つは先に一つの種類の単量体から線状重合体をつくり、それに接ぎ木していく方法でつくられている。

 共重合反応は重合物の物性改質によく利用されている。たとえば室内吹付け塗料として用いられる酢酸ビニルとメチルメタクリレートの共重合物は、ポリ酢酸ビニル単独の塗料より機械的性質が改善され、光沢や耐水性も向上している。

[垣内 弘]


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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 化学反応の一形式。二種以上の分子が重合して分子の大きい化合物を生ずる反応。イオン共重合と遊離基共重合に大別される。

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化学辞典 第2版の解説

2種類あるいはそれ以上の単量体を混合して行う重合.その結果生じる同一分子中に2種類あるいはそれ以上の単量体単位を含む重合体を共重合体という.反応の形式上,
(1)ラジカル共重合,
(2)アニオン共重合,
(3)カチオン共重合,
(4)多成分系触媒共重合,
にそれぞれ分類できる.

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世界大百科事典内の共重合の言及

【高分子】より

…縮合重合と付加重合のほか,重付加,開環重合および付加縮合によっても高分子が生成する。重合
[共重合]
 重合反応をしうる低分子化合物を2種類以上混合し,同時に重合させることを共重合といい,生成物をコポリマーcopolymer(共重合体)という。たとえば付加重合反応において2種のモノマーAとBを共重合させることによって,Aからの構造単位とBからの構造単位が同じ分子に含まれた高分子化合物が生成する。…

※「共重合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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