イオンポテンシャル(読み)いおんぽてんしゃる(その他表記)ionic potential

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イオンポテンシャル」の意味・わかりやすい解説

イオンポテンシャル
いおんぽてんしゃる
ionic potential

イオンの価数zイオン半径rで割った値をいう。イオンの電荷密度と似た概念であるが、電荷密度はイオン半径の3乗で割った値に相当する。イオンポテンシャルの小さい陽イオン(イオンの価数が小さく、半径が大きい)は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンなどであり、これらは一般に単独の陽イオンとして安定に存在する。しかし、たとえばマンガン(Ⅶ)、クロム(Ⅵ)のようなイオンポテンシャルの大きいイオンでは、陰イオン性の配位子や酸化物イオンを引き付ける力が強く、単独の陽イオンとして存在することはまれである。鉄(Ⅲ)やコバルト(Ⅲ)などの陽イオンは両者の中間的性質を示す。

[岩本振武]

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