いがみの権太(読み)イガミノゴンタ

デジタル大辞泉 「いがみの権太」の意味・読み・例文・類語

いがみ‐の‐ごんた【いがみの権太】

浄瑠璃義経千本桜」の登場人物無法者であったが改心し、妻子平維盛たいらのこれもりの妻子の身代わりにして自らも死ぬ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いがみの権太」の意味・読み・例文・類語

いがみ‐の‐ごんた【いがみの権太】

浄瑠璃「義経千本桜」三段目に出てくる無頼漢。鮨(すし)屋の彌左衛門の子。悔悟して平維盛(これもり)を助ける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のいがみの権太の言及

【義経千本桜】より

…しかし,構想の中心は義経にはなく,〈親兄の礼を重んずる者が平家の首の内,新中納言知盛,三位中将惟(維)盛,能登守教経,此三人の首は贋者。なぜ偽つて渡したぞ〉(初段)という川越太郎の言葉に示唆されているとおり,焦点は滅びゆく平家の3人の武将の運命に合わされており,それに,いがみの権太と狐忠信の挿話が絡む。なお,初演の際,狐忠信の人形に耳の動く仕掛けが考案され,また,その衣装の模様には,四段目の狐場を語った2世竹本政太夫の源氏車の紋が利用されたと伝えられている(《浄瑠璃譜》)。…

※「いがみの権太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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