妻子(読み)さいし

精選版 日本国語大辞典 「妻子」の意味・読み・例文・類語

さい‐し【妻子】

〘名〙 妻と子。妻児。つまこ。また、単に妻をいう。
続日本紀‐霊亀二年(716)五月庚寅「檀越子孫、惣摂田畝、専養妻子、不衆僧
※宇津保(970‐999頃)沖つ白浪「老いたる親、ちひさきさいしの泣き悲しぶを見給はふるなん」
※山陽詩鈔(1833)三・仏郎王歌「国内游手収編行、兵無妻子」 〔詩経小雅常棣

つま‐こ【妻子】

〘名〙 妻と子。めこ。さいし
発心集(1216頃か)四「況や、つかへて罪をつくり、妻子(ツマコ)の故に身をほろぼすにつけても」

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デジタル大辞泉 「妻子」の意味・読み・例文・類語

さい‐し【妻子】

妻と子。つまこ。「妻子を養う」
妻。妻女
「若き―の思ひわびぬべきにより」〈若紫
[類語]家族一家家内家人うちの人肉親親子親兄弟骨肉血肉けつにく身内身寄り係累家累家眷かけん一家眷属いっかけんぞく妻子眷属さいしけんぞく一族ファミリー家庭

め‐こ【妻子】

妻と子。さいし。
「―見ればめぐしうつくし」〈・八〇〇〉
妻。
あめの下にはわが―にすべき人なし」〈宇津保嵯峨院

つま‐こ【妻子】

妻と子。さいし。

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普及版 字通 「妻子」の読み・字形・画数・意味

【妻子】さいし

妻と子。宋・軾〔初めて子由(轍)に別る〕詩 妻子は亦た細事 は固(もと)より名 會(かなら)ず須(すべか)らく白髮をふべし 復(ま)た(くわうせい)(薬草の名、なるこゆり。あまどころ。仙人服食するところという)を用ひず

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