イシモ(その他表記)Lithothamnion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イシモ」の意味・わかりやすい解説

イシモ
Lithothamnion

紅藻類カクレイト目サンゴモ科の石灰藻潮間帯のいぼ状になった岩上,岩の裂けたすきま,タイドプールの壁面などに固着する。サンゴモ科のなかでも無節サンゴモ類で,藻体に膝節という節が発達せず,藻体が生長するにつれ,その石灰質外殻は互いについて径 10cm以上の塊となる。カワライシモ L. simulans,エダウチイシモ L. erubescensなど数種が知られている。暖海に多い。

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世界大百科事典(旧版)内のイシモの言及

【石灰藻】より

…現生のサンゴ礁の風上側にしばしば発達する石灰藻嶺は,サンゴモ科のポロリトン属,イシゴロモ属などが皮状に重なり合ってつくったもので,かつて永らくリソザムニウム嶺(れい)と誤称されていた。イシモ属Lithothamniumは,100m以浅の海底で直径数cm前後の藻球をつくることが多い。石灰藻の炭酸カルシウムの鉱物種(アラレ石,高マグネシウム方解石,低マグネシウム方解石の3種類)は,沈着する部位やでき上がる石灰組織の微細構造と同様,生育環境とは無関係に各分類群ごとで決まっている。…

※「イシモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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