改訂新版 世界大百科事典 「イネタテハマキ」の意味・わかりやすい解説 イネタテハマキ (稲縦葉巻)Marasmia exigua 鱗翅目メイガ科の昆虫。別名イネハカジノメイガ。小型のガで,開張1cm内外。前翅前縁部と両翅外縁部は黒褐色。ほかは黄褐色。幼虫はイネの葉を巻いて中から食害する。関東地方より西に広く分布し,おもに水田地帯に産する。年3回の発生で,秋の出穂期に多発すると被害は大きくなる。本種と似ているコブノメイガCnaphalocrocis medinalisもイネ科植物の害虫としてよく知られているが,幼虫のつづった葉が本種のように規則正しくない。執筆者:井上 寛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by