大学事典 「イバダン大学」の解説
イバダン大学[ナイジェリア]
イバダンだいがく
ナイジェリア最古の大学で,イギリス統治下の1934年,中等教育段階の職業訓練機関として設立されたヤバ上級カレッジを起源とする。1948年のイバダンへの移転とともに,ロンドン大学(イギリス)と提携したユニバーシティ・カレッジとなった。当初は設置目的や運営形態から実質的なロンドン大学の外部キャンパスとして位置付けられたが,1962年には脱植民地化の流れでロンドン大学から独立し,ナイジェリアの国立大学,イバダン大学となった。のちに創設されたナイジェリアの他大学の学長の多くを本学から輩出している。2013年に公表されたスペインのグラナダ大学による世界学術研究機関ランキング(Scimago Institutions Rankings: SIR)によると,ナイジェリアで1番目に,またアフリカで6番目に優れた研究大学とされる。大学付属の病院や動物園を有し,教員数は約1400人,フルタイムの学生約2万1600人のほか,約1400人が遠隔教育で学んでいる(2011年)。
著者: 谷口利律
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報