知恵蔵 「イマージョンプログラム」の解説 イマージョンプログラム 通常の授業を第2言語(日本であれば、英語などの外国語)で教えることよって、第2言語を修得させる教育プログラム。すべての授業を第2言語に「浸す」(immerse)ということからつけられた呼称。第2言語が英語の場合は英語イマージョン教育という。1965年、カナダのケベック州で英語を母語とする子どもたちにフランス語を教える方法として導入されたのが始まり。それが成果を上げたことから、米国をはじめヨーロッパ、アフリカ、アジアの多くの国々に普及している。日本では、加藤学園(静岡県沼津市)がパイオニアで、現在では、東京都の佼成学園女子中学校、神奈川県横須賀市の緑ヶ丘女子中学校など10校あまりの私立学校で英語イマージョン・プログラムが行われている。公立学校では、総合的な時間における外国人助手(いわゆるALT)による授業において部分的にみられ、また、群馬県では高校での導入を図っているが、普及は今後の課題となっている。 (新井郁男 上越教育大学名誉教授 / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by