精選版 日本国語大辞典 「成果」の意味・読み・例文・類語
なり‐は・てる【成果】
〘自タ下一〙 なりは・つ 〘自タ下二〙
① 終わる。また、最後にはそうなってしまう。なり終わる。
※古今(905‐914)雑体・一〇〇六「ひとびとは をのがちりぢり わかれなば たのむかげなく なりはてて〈伊勢〉」
② 特に、好ましくない状態になる。なりさがる。おちぶれる。
※太平記(14C後)一一「遂に乞食の如に成果(なりハテ)て」
なり‐おお・せる ‥おほせる【成果】
〘他サ下一〙 なりおほ・す 〘他サ下二〙 すっかりそのものになる。なりきってしまう。なりすます。なりはてる。
※万代(1248‐49)雑「山深みさびしき宿のあるじとはなりおほせたる身にも有るかな〈慈円〉」
なれ‐の‐はて【成果】
〘名〙 なりはてたところ。おちぶれはてた姿。おちぶれた結果。なれるはて。
※日葡辞書(1603‐04)「アノ ヒトノ nareno(ナレノ) fatega(ハテガ) ミタイ」
せい‐か ‥クヮ【成果】
〘名〙 なしえた結果。できばえ。〔哲学字彙(1881)〕
※歩兵操典(1928)綱領「全軍一体の実を挙げ始めて戦闘の成果を期し得べく」
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