インド洋南赤道海流(読み)インドようみなみせきどうかいりゅう(その他表記)Indian South Equatorial Current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インド洋南赤道海流」の意味・わかりやすい解説

インド洋南赤道海流
インドようみなみせきどうかいりゅう
Indian South Equatorial Current

南半球熱帯のインド洋を吹く南東貿易風によって西流する海流。インド洋南部の時計の針と反対回り環流の北側部分を構成し,オーストラリア西岸の南回帰線付近で西オーストラリア海流に接する。インド洋では南緯 20°の北を流れ,海流の中心軸は南緯約 12°にある。アフリカ東岸に近づきマダガスカル島にぶつかってから,一分枝は南へ曲ってモザンビーク海流アガラス海流になり,北へ向う分枝はソマリ海流になる。南半球の冬には,オーストラリア北岸に沿い西流する海流を加えて速く,南東貿易風の北への移動によって,海流の北限が5°~6°北へ移動する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android