イン・ふさぐ

普及版 字通 「イン・ふさぐ」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)
12画

[字音] イン
[字訓] ふさぐ

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
西+土。〔説文〕十三下に「塞ぐなり。書に曰く、鯀(こん)洪水(ふさ)ぐ」とあり、いま〔書、洪範〕に「洪水をぐ」に作る。また字を「土に從ひ、西聲」とするが、音が合わない。上部は煙の流れる煙抜きの形。下は竈。(煙)の初文とみてよく、煙のたちこめる形。その流通の滞るさまをいう。

[訓義]
1. ふさぐ、ふさがる。
2. みちる。

[古辞書の訓]
名義抄 ウム フサグ・ウム・ウヅム・ホロブ・フセグ

[声系]
inは声義同じ。inは水没yenは火煙、inは城の重門をいう。

[語系]
in、堰ian、遏at、抑iet、淤ia(泥)は声義が近い。〔魏石経〕に〔書、洪範〕のを伊に作る。おそらく尹hiunの音を以て写したものであろう。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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