普及版 字通 の解説
4画
[字訓] ゆく・おこたる
[説文解字]
[字形] 象形
〔説文〕五下に「として行く皃なり」とし、「人の冂(けい)(境界)を出づるに從ふ」とする。耽・などの字から考えると、耳を傾け、枕する意の字とみるべきであろう。ただその義に用いた例はない。
[訓義]
1. は行くかたち。ゆく。
2. 予はためらう意。おこたる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 人の門を出づるに從ふ。ユクカタチ
[声系]
枕・・沈・耽は声。は冠冕から垂れた耳飾りの耳だま、耽は耳たぶ。に従うものには、耳もとに関する字が多い。
[語系]
〔説文〕に「として行く皃なり」とし、は。・・婬jimは同声。耽・tm、沈dim、また・湛・tmも声義近く、ふける、楽しむ意をもつ。沈湎して(たの)しむ意のある語である。
[熟語]
疑▶・予▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報