デジタル大辞泉 「境界」の意味・読み・例文・類語
きょう‐がい〔キヤウ‐〕【境界】
「これまでの不安心な―を一歩離れて」〈鴎外・阿部一族〉
2 精神・感覚の働きによりもたらされる状態。境地。
「恋とか愛とか云う―は既に通り越して」〈漱石・草枕〉
3 仏語。
㋐善悪の報いによって各人が受ける境遇。
㋑「
4 自分の力の及ぶ範囲。
「己が―にあらざる物をば、争ふべからず」〈徒然・一九三〉
[類語]環境・境遇・身の上・境涯・境地・身空
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…堺とも書く。あらゆる事物や空間を区切るさまざまな仕切り(境界)。歴史上,境は原始社会から現代に至るまで,小は家と家の境,耕地と耕地の境などから,大は国郡などの行政区分上の境や国境まで普遍的に存在する。…
…また,難聴によって言語の習得と知覚発達に遅れがあるものは,本来の知能は保たれているので,仮性の精神遅滞という。
[分類]
WHOは知能指数(IQ)によって,精神遅滞を最重度,重度,中等度,軽度,境界に分けているが,伝統的には白痴,痴愚,魯鈍(軽愚)および境界に分けられる。一般に情意の障害は知的な障害ほどは目立たず,むしろ人なつこく,愛きょうがあり,すなおなことがある。…
※「境界」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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