境界(読み)きょうかい(英語表記)boundary

翻訳|boundary

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

境界
きょうかい
boundary

S を位相空間,M をその部分集合とする。いま M の内点全体を MiM の外点全体を MeM の補集合を Mc とおけば,McMeMMc=φ,MiMe=φ である。 M の境界および境界点とは,補集合 Mf=(MiMe)c およびこの補集合の点のことである。したがって位相空間 S は,MiMeMf の和集合に等しい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

きょう‐かい〔キヤウ‐〕【境界/×疆界】

土地のさかい。「隣国との―」
物事のさかい。「哲学と文学の―」

きょう‐がい〔キヤウ‐〕【境界】

各人をとりまく境遇。境涯。
「これまでの不安心な―を一歩離れて」〈鴎外阿部一族
精神・感覚の働きによりもたらされる状態。境地。
「恋とか愛とか云う―は既に通り越して」〈漱石草枕
仏語。
㋐善悪の報いによって各人が受ける境遇。
㋑「境(きょう)4」に同じ。
自分の力の及ぶ範囲。
「己が―にあらざる物をば、争ふべからず」〈徒然・一九三〉

けい‐かい【境界/経界】

土地などのさかい。きょうかい。
「立札だけの荒れた土の中にむなしく残った一ト廓(くるわ)の―」〈万太郎・春泥〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

きょうかい【境界】

土地のさかい目。
物事のさかい目。 「 -領域」 → きょうがい(境界)

きょうがい【境界】

〘仏〙
きよう」に同じ。
自分の力が及ぶ範囲。 「おのれが-にあらざる物をば争ふべからず/徒然 193
報いとして得られた境遇。 「おのれらは俗塵ぞくじんに埋れて世渡る-ながら/おらが春」
その人の置かれた状況。境涯。 「心は-によつて転じ変はる/浄瑠璃・宵庚申」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

きょう‐がい キャウ‥【境界】

〘名〙
① 仏語。
(イ) =きょう(境)⑤〔金剛仙論‐三〕
(ロ) 能力の及ぶ限界。その範囲。
※観智院本三宝絵(984)下「さかひの中にことことくに諸仏の境界になりて、奈良坂口にはみな梵王帝尺守りしかば」
※徒然草(1331頃)一九三「己が境界にあらざる物をばあらそふべからず、是非すべからず」 〔無量寿経‐上〕
(ハ) 六塵の世界。衆生の煩悩を起こさせる世界。
※愚迷発心集(1213頃)「須く境界に向んごとに実に是れ夢の如しと想ふべし」
② 果報によって各自が出会った境遇、または置かれる環境。境涯。身の上。
※今昔(1120頃か)一「若し其、道を成じて広く一切を度せば、我が境界に超て増なむとす」
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「ヤレ嬉しやと言った所が腰弁当の境界(キャウガイ)
③ 精神、感覚などがはたらく対象となるもの。また、それによってもたらされた状態。境地。到達点。
※観智院本三宝絵(984)下「六根をきよめて、仏の境界に入り諸のさはりをはなれて」
※太平記(14C後)一二「適(たまたま)一旦名利の境界(キャウガイ)を離れ」
④ 自分の勢力の及ぶ範囲にいる者。家の子。配下の者。
※高野山文書‐建久四年(1193)二月日・荒川庄盛景没官田支配帳「盛景并子息、縁者、境界、所従、眷属併令却庄内
※源平盛衰記(14C前)二二「縁者境界(キャウカイ)、さすが東国にも多かりければ」
⑤ 六根のあるところ。また六根のはたらく場所。転じて体そのものをさす。
※信心録(ヒイデスの導師)(1592)二「ロッコン ニ タイスル qiǒgai(キャウガイ) ツヨキ トキンバ、スナワチ ロッコン ヲ ソンザス モノ ナリ ト」

けい‐かい【境界】

歌舞伎四千両小判梅葉(1885)二幕「下手いつもの竹上下へ小壁をとりし荒き格子の境界(ケイカイ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

境界の関連情報