岩石学辞典
「イーグルストーン」の解説
イーグルストーン
空洞の中にある固定されていない核を含む団塊の古い名称.鷲がこのような石を巣に運び卵を産みやすいように出産の助けとしたと信じられていたのでこの名がある.鷲の安産石として流産除けや安産の護符として珍重された.団塊は胡桃大の鉄鉱石塊で,ペティジョンの空洞型(voidal type)の団塊に似ている.外側の層は緻密な褐鉄鉱でできており,内部は部分的に鉄に富んだ砂で埋められ,振るとがらがら鳴る.おそらく菱鉄鉱の団塊が酸化して形成されたものであろう[Theophrastus : 320 B.C. , Pliny : 77, Pettijohn : 1957].様々な名称が付けられ,クラッペルスタイン(klapperstein),アエタイト(aetites),鳴り石(rattle stone)などがある.空洞型団塊(voidal concretion)[Leroy : 1949].ラテン語のaetitesは鷲の意味.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のイーグルストーンの言及
【ワシ(鷲)】より
…鋭い視力との結びつきは,オーストリアのチロル地方の住民が帽子にワシの羽根を差す習わしにもうかがえる。その巣には〈イーグル・ストーンeagle‐stone〉というクルミ大の石ないし鉄鉱石が見つかるとされ,これは親鳥が卵を産む助けに使うものと考えられたために,流産よけや夫婦和合の護符として珍重された。プリニウスはまた,強靱なワシが死ぬ原因は飢えにあるとし,年を取るにつれ両くちばしが曲がってきて最後には口を開けられなくなるからだと述べている。…
※「イーグルストーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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