団塊(読み)ダンカイ

デジタル大辞泉 「団塊」の意味・読み・例文・類語

だん‐かい〔‐クワイ〕【団塊】

かたまり。
堆積岩たいせきがん中に存在する、周囲より硬いかたまり。

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精選版 日本国語大辞典 「団塊」の意味・読み・例文・類語

だん‐かい【団塊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かたまり。
    1. [初出の実例]「次に烟草の団塊を砕く器を観る」(出典:航西日乗(1881‐84)〈成島柳北〉四月二三日)
  3. 堆積岩中に存在する球や楕円体または不規則な形のかたまり。成分石英石灰石酸化鉄マンガンなど。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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岩石学辞典 「団塊」の解説

団塊

nodule: 堆積岩中に周囲のマトリクスと分離して不規則に成長した物体で,関連のない塊として産出し,一般に母岩やマトリクスとは異なる組成物質大小様々な円味を持った塊として見られるもの.堆積岩中に微量に含まれていた成分(例えばカルシウム珪酸など)が岩石中に浸透して,砂粒や生物の遺骸を核として結核様に沈澱してできたもの.堆積岩中に存在して,周辺よりも硬い自生鉱物の集合体を総称して団塊という[Pettijohn & Potter : 1964,片山ほか : 1970].堆積時に生成した一次団塊または同生団塊と,地層堆積後の続成作用で生成した二次団塊または後生団塊がある.一次団塊には深海底に見られるマンガン団塊などがあり,二次団塊では母岩を交代したり,成層面を切って発達した泥灰岩団塊やチャート団塊などがある.ラテン語のnodusは瘤,節,結び目の意味.
concretion: →コンクリーション

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百科事典マイペディア 「団塊」の意味・わかりやすい解説

団塊【だんかい】

ノジュールとも。堆積岩中に周囲と成分の異なる物質が,丸みをもった大小さまざまの塊として含まれているもの。堆積時に堆積物の表面で形成される場合と,堆積後に特定の物質(炭酸カルシウム,酸化鉄など)が特定の場所に移動集中してできる場合とある。団塊の中央にはしばしば化石が認められる。また,マンガン酸化物,鉄水酸化物を主成分とする球状などの形をした深海底沈殿物をマンガン団塊または多金属団塊という。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「団塊」の意味・わかりやすい解説

団塊
だんかい
nodule

地層中にみられる丸みを帯びた塊状のもの。周囲と成分が異なり,特に硬い。普通海成層にみられる。団塊には石灰質,ケイ質のものが多くマンガン団塊もある。形の不規則のものは結核という。

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