ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェルフェン家」の意味・わかりやすい解説
ウェルフェン家
ウェルフェンけ
Welfen
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…叙任権闘争期におけるザリエル朝皇帝に対するザクセン貴族の鋭い反抗運動(1073‐75)の背景には,そうした動きが伏在していたのである。一方,ザクセン大公位はビルング家からズップリンゲンブルク家Supplingenburger(王としてはロタール3世)を経て,相続により南ドイツ出身の大貴族ウェルフェン家Welfenの手へ移行する。そして,同家のハインリヒ獅子公は,事実上,旧部族領域全体に大公権を及ぼすとともに,北東方のスラブ人諸公国をも支配下におくことにより,ほとんど国王類似の地歩を北方に築くにいたった。…
…その2子,シュワーベン大公フリードリヒ2世独眼公(在位1105‐47)とフランケン大公コンラート(後の国王)は,終始ハインリヒ5世の支柱として西南ドイツを固め,王が子なくして死んだ後には,そのザリエル家領を相続し,ドイツ王位の継承権をも主張した。そして,1125年の国王選挙に際して独眼公はザクセン大公ロタール(国王として3世)の前に敗れたが,同王の死(1137)後,今度はコンラートが先王の女婿ウェルフェン家Welfenのハインリヒ倨傲公Heinrich der Stolze(?‐1139)の競争を退けてドイツ国王に選出された。 シュタウフェン朝諸王のうち最も大きな足跡を残したのはフリードリヒ1世(バルバロッサ,赤髭王)である。…
※「ウェルフェン家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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