日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェンド」の意味・わかりやすい解説 ウェンドうぇんどWenden ドイツ語 ドイツ人の東方植民が開始される以前、ドイツの東方国境に接するエルベ、ザーレ川以東の地域に居住していた西スラブ系のアボドリト人、リウティッツ人、ポンメルン人、ソルブ人などの総称。カール大帝以来歴代のドイツ皇帝はウェンド人のキリスト教化と武力的征服を企てたが、数度にわたる反乱により完全には成功せず、1147年の対ウェンド人十字軍の成功の結果、ドイツ人の東方植民が本格的に開始され、ウェンド人は急速にドイツ化した。[平城照介] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例