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征服 せいふく conquest; subjugation

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

征服
せいふく
conquest; subjugation

国家が武力をもって他国を屈服させ,その全領域を自国の領土とすること。戦争状態にある1国が相手国の全領域を軍事力をもって完全に占領し,その国の政府が国の内外ともに存在しない状態になり,かつ領有の意思をもってその国の全領域を支配下におくとき,法的に征服が成立する。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐ふく【征服】

[名](スル)
武力で敵を負かし、支配下におくこと。「敵国に征服される」
困難を克服して目的を達成すること。「難病を征服する」

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百科事典マイペディアの解説

征服【せいふく】

国家が武力によって他国家の全領域を確定的に占領し,これを一方的に併合すること。この場合,相手国政府が抵抗力を完全に喪失し,滅亡することと,征服国が併合宣言をすることが必要。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいふく【征服 conquest】

ある集団が他の集団を武力によってその支配下におくこと。征服現象は,ある集団,民族,国家が一方的に他の集団,民族,国家を統合したり支配する過程で,また王国や帝国建設の過程で生じる。征服は,武力をもってする他者の支配領域取得という点から軍事占領と類似するが,暫定的な支配にすぎない軍事占領と異なり,相手の領域の移転が実効的かつ全面的である場合をいう。国際法上では,敵国領土全体を征服した後,それを併合する宣言と,併合の事実(抵抗する兵力の不在状態)とによって,領土の併合が生じる(征服的併合)。

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大辞林 第三版の解説

せいふく【征服】

( 名 ) スル
征伐して屈服させること。 「隣国を-する」
難事に打ち勝ち、目的を達成すること。 「マナスルを-する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

征服
せいふく

征服conquestという語は、前人未到の山頂への到達や、未解決の難問の打開などの行為を表現するために用いられることがあるが、これは比喩(ひゆ)的な用語例であって、本来の意味は、ある国家や民族などの社会集団が他の社会集団を実力によって屈服せしめることである。国際法上の征服subjugationは、この事実に戦争終結と領域取得という二つの法効果を生じさせる。すなわち、征服によって戦争は講和条約を要することなく終結し、また敗戦国は国家的存在を失って消滅して、戦勝国の領域に併合される。1936年のイタリアによるエチオピア征服がこの例である。国際法上の征服が成立するためには、次の二つの要件がある。第一は、相手国領域に対する実力支配が実効的かつ確定的なことである。たとえ全領域を占領されても、同盟国がなお戦争を継続している場合には、その占領が排除される可能性が残っているから、征服の効果は生じない。第二に、戦勝国による占領地領有意思の表明が必要である。第二次世界大戦において、ドイツはいったん連合国に征服されたとする説もあるが、連合国は領有の意思を明白に否定したから、征服は実現しなかったとみるべきである。以上のような国際法上の征服の制度は、戦争が合法とされていた時代の産物であり、国連憲章によって武力行使が一般的に違法となった現在では、もはや領域取得の効果は認められないとする見方が強くなっている。[太寿堂鼎]

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