うちくちぶり

精選版 日本国語大辞典 「うちくちぶり」の意味・読み・例文・類語

うちくちぶり

語義未詳。
万葉(8C後)一七・三九九一「物部(もののふ)の 八十伴(やそとも)の男(を)の 思ふどち 心遣(や)らむと 馬並(な)めて 宇知久知夫利(ウチクチブリ)白浪荒磯(ありそ)に寄する 渋谿(しぶたに)の 崎(さき)徘徊(たもとほ)り」
[補注]諸説ある。(1)「をちこちふり(遠近振)」で、遠近の磯に振う意。(2)「打ち来ちぶり」で、「ちぶり」は地名。(3)「うちくち」は打ち崩す意、「ちぶり」は寄せる波の意。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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