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物部 もののべ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

物部
もののべ

大和国家の部民 (→ ) 。物部氏に率いられ,軍事,刑罰にたずさわった。同様の職掌をもつものに久米部 (くめべ) があった。律令制下の物部は,軍制の整備に伴って軍事上の役割を解除され,囚獄司の管轄のもとに罪人の処罰にあたった。

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物部
ものべ

高知県東部,香美市東部の旧村域。物部川上流域に位置し,北部で徳島県と接する。 1956年槇山村と上韮生村が合体して物部村が発足。 2006年土佐山田町,香北町と合体して香美市となる。大部分が剣山地で,用材を産する。

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デジタル大辞泉の解説

もの‐の‐べ【物部】

律令制で、囚獄司衛門府市司(いちのつかさ)に所属し、刑罰の執行などに当たった下級職員。

もののべ【物部】[氏族]

上代の氏族の一。姓(かばね)は連(むらじ)で、大伴氏とともに大和朝廷の軍事・警察をつかさどった大豪族。6世紀後半、仏教受容をめぐって蘇我氏と対立し、守屋蘇我馬子と戦って敗死、一時衰えたが、奈良時代に一族の石上(いそのかみ)氏が復活。

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世界大百科事典 第2版の解説

もののべ【物部】

古代朝廷の軍事,刑罰に関与した人々。全国各地に散在し,とくに北九州に多く,一部は朝鮮半島にも移住した。大和朝廷時代の内乱,外征に勇名をはせ,反乱者,捕虜などの断罪にもあたった。大化改新後はその遺制として,囚獄司に40人,衛門府に30人,東西市司に各20人が置かれ,物部丁という仕丁をひきいて刑罰の執行をするが,この物部や物部丁は一般良民から選ばれる。《万葉集》では物部を〈もののふ〉とよみ,〈物部の八十(やそ)少女らが……〉のように枕詞として使っている。

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大辞林 第三版の解説

もののべ【物部】

古代、朝廷の軍事・刑罰に関与した人々。律令制下では囚獄司・衛門府・東西市司に所属した。

もののべ【物部】

古代、大伴氏とともに大和政権の軍事をつかさどった伴造とものみやつこ系の有力氏族。また、その部民。大伴氏の衰退後大連おおむらじとして、大臣おおおみの蘇我氏とともに政治の中枢を占めた。六世紀中頃、仏教受容をめぐって蘇我氏と対立、守屋が蘇我馬子に滅ぼされて衰えたが、一族の石上いそのかみ氏から奈良時代有力官人が輩出した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

物部
ものべ

高知県東部、香美(かみ)郡にあった旧村名(物部村(そん))。現在は香美市の東部を占める地域。徳島県と接する。旧物部村は、1956年(昭和31)槇山(まきやま)、上韮生(かみにろう)の2村が合併して成立。2006年(平成18)土佐山田、香北(かほく)2町と合併して市制施行、香美市となった。国道195号が通じる。地域は物部川の上流にあたる槇山川・上韮生川流域に展開し、平地に恵まれず、かつては傾斜地での焼畑農業や、役牛飼育が盛んであった。林業を主産業とし、林野率約90%でスギ、ヒノキの用材のほか、コウゾ、ミツマタの産地でもある。また、ユズの栽培も盛ん。中心地大栃(おおどち)は槇山川と上韮生川の合流地にあり、付近には永瀬ダムがある。北部の三嶺(さんれい)(1894メートル)、白髪(しらが)山などの山々と別府(べふ)、西熊などの渓谷は剣山(つるぎさん)国定公園と奥物部県立自然公園域。三嶺・天狗塚(てんぐづか)のミヤマクマザサおよびコメツツジ群落は国の天然記念物。べふ峡温泉がある。「土佐の神楽(かぐら)」は国指定重要無形民俗文化財。[大脇保彦]
『『続物部村史』(1975・物部村)』

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世界大百科事典内の物部の言及

【部民】より

…その上部に官人の統率者としての臣(おみ)・連(むらじ)・伴造(とものみやつこ)という階層,その下に実務を担当する百八十部(ももあまりやそのとも),そして各職務に応じ生産・貢納に従う品部(しなべ∥しなじなのとも)という,上下の統属関係にもとづくピラミッド型の官司制を成立させたと考えられる。 まず伴として,畿内の中小豪族を任ずる殿部(とのもり)(天皇の乗輿,宮殿の調度,灯火をつかさどる),水部(もいとり)(供御の清水や氷をつかさどる),掃部(かにもり)(殿内の掃除をつかさどる),門部(かどもり∥かどべ)(宮殿の諸門の守衛をつかさどる),蔵部(くらひと)(内蔵,大蔵の出納をつかさどる),物部(もののべ)・佐伯部(さえきべ)(軍事・警察,刑罰をつかさどる)などがあった。部として,畿内やその周辺に居住する帰化氏族,その他を任ずる錦織部(にしこり∥にしごりべ)(絹織物の生産に従う),衣縫部(きぬぬい∥きぬぬいべ)(衣服の縫製に従う),鍛冶部(かぬち∥かぬちべ)(鉄と兵器の生産に従う),陶作部(すえつくり∥すえつくりべ)(陶器の製作に従う),鞍作部(くらつくり∥くらつくりべ)(馬具の製作に従う),馬飼部(うまかい∥うまかいべ)(馬の飼育に従う)などがあった。…

【物部氏】より

…古代の有力氏族。姓(かばね)は連(むらじ)で,軍事・警察のことをつかさどる物部伴造(とものみやつこ)。造(みやつこ),首(おびと)などの姓をもつ配下を従え〈物部八十氏〉とも称された。…

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