ウラン複合材(読み)ウランふくごうざい(その他表記)uranium composite material

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウラン複合材」の意味・わかりやすい解説

ウラン複合材
ウランふくごうざい
uranium composite material

原子炉の核燃料ウラン材と被覆材料との複合金属材料。炉心構造材である。ウラン材としては金属ウランU,その合金または化合物があり,被覆材にはアルミニウム合金ジルカロイステンレス鋼が用いられる。実際にはアルミニウム Alまたはジルコニウム Zrの管に金属ウラン棒を入れて圧着するか,または Al-Si合金を仲介として接着したもの,U-Al,U-Zr-Nbなどのウラン合金をアルミ合金またはジルカロイの板でサンドイッチにしたもの,ウラン酸化物 UO2粉末をステンレス鋼の管に入れてたたき伸ばしたものなどが使われている。化合物燃料としては UO2 のほかに炭化物 UCの利用も研究されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android