ウルツ-フィッティヒ反応(読み)ウルツフィッティヒハンノウ

化学辞典 第2版 の解説

ウルツ-フィッティヒ反応
ウルツフィッティヒハンノウ
Wurtz-Fittig reaction

ハロゲン化アルキルとハロゲン化アリールの混合物に,金属ナトリウムまたは金属カリウムを作用させて,アルキル置換芳香族炭化水素を生成する反応.たとえば,1-ブロモブタンとブロモベンゼンから,ブチルベンゼンが得られる.

  C4H9Br + C6H5Br + 2Na → C6H5-C4H9 + 2NaBr  

この反応では,不斉中心の立体配置は保持される.溶媒には,無水エーテル石油エーテル,またはベンゼンなどが用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android