法則の辞典 「エアリーの円盤」の解説 エアリーの円盤【Airy's disc】 光学系が点光源を結像するときに生じる明るく円盤状に広がったスポットと,そのまわりにできる環からなるパターンのこと.回折図形の一種でもある.エアリーはこのパターンの強度分布が一次のベッセル関数で表現できることを示し,この回折強度は垂直入射光と回折光との間の角度を θ,sinθ を w としたとき {2J1 (kaw)/kaw }2 に比例する.ここで k=2π/λ,λ は波長,a は定数で J1 は第一種一階のベッセル関数である.また中央の円板の半径は(0.61λ/nsinU) となることを導いた.ここで λ は真空中の光の波長,U は開口部から像側にできる光錐の開き角度の半分,n は像側の屈折率である. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報