最新 地学事典 「エアリー相」の解説
エアリーそう
エアリー相
Airy phase
分散性の波が伝わるとき,群速度が極小の周期に対しては,伝搬距離に伴う振幅減少の割合が他の周期の波よりも小さい(鞍部点の法により計算するとき,一次元的の伝搬では,群速度極小の波は距離の-1/3乗,他の一般の波は-1/2乗で小さくなる)。そのため長距離を伝わった後では,この周期の波が卓越してくる。こうした波の伝搬を光の回折の問題でエアリーが初めて数学的に扱ったので,C.L. Pekerisによりこの名が与えられた。地震波では,1950年,M.Ewingらによって周期10sec,速度1km/sほどのきわめて遅い表面波として発見された。
執筆者:佐藤 泰夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

