エキノスピラ(その他表記)echinospira larva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エキノスピラ」の意味・わかりやすい解説

エキノスピラ
echinospira larva

軟体動物門腹足綱ベッコウタマガイ科の貝類のベリジャー幼生の名。殻は淡黄色,勾玉 (まがたま) 形で,殻高 0.4mm,殻径 0.2mm内外。殻の外側に透明な円盤状の副殻 accessory shellがあり,長径 2mm,短径 1.5mm内外で,その周縁には通常小さいとげの列がある。このためエキノスピラ (とげのある螺旋) の名がある。幼生の軟体は大きい泳翼 (面盤 velum) が頭の左右にあり,側方がくびれて4または6に分れている。なお,カツラガイ科やザクロガイ科の幼生も副殻を有するが,これは通常の殻のように巻いている。これらの幼生もエキノスピラということがある。

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