エジプト人

山川 世界史小辞典 改訂新版 「エジプト人」の解説

エジプト人(エジプトじん)

広義にはエジプトに在住する人あるいはエジプト国籍を有する人をさすが,狭義にはナイル河畔に古代文明を築いたハム語族に属する古代エジプト人のこと。後世その末裔単性論派キリスト教徒につけられた「コプト人」(コプト教徒)という呼称は,ギリシア語でエジプト人をさす「アイギュプティオス(Aigyptios)」が起源で,アラビア語の「コブト(qubṭ)」をへて成立した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のエジプト人の言及

【エジプト】より

…エジプトという名称は,古都メンフィスの別名フウト・カ・プタハḤut‐ka‐Ptaḥに由来するとみられるギリシア名アイギュプトスAigyptosの転訛である。古代エジプト人は自国のことをケメトKemet(〈赤い〉砂漠に対する〈黒い〉土の国の意),タ・ウイTa‐wi(上エジプトと下エジプトの〈二つの国〉の意)などと呼んだ。ヘブライ語ではミツライムMiṣrayimと記され,現代アラビア語での名称ミスルMiṣrにつながる。…

※「エジプト人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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