精選版 日本国語大辞典 「えならず」の意味・読み・例文・類語 え‐なら‐・ず 〘 連語 〙 ( 副詞の「え」に動詞の「なる」と助動詞「ず」とが付いたもの )① 並の程度ではない。一通りでない。いうにいわれない。[初出の実例]「あしねはふうきはうへこそつれなけれ下はえならず思ふ心を〈よみ人しらず〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋四・八九三)② 並でなくすぐれている。すてきだ。[初出の実例]「下はえならざりける水の、深くはあらねど、人などのあゆむにはしりあがりたる」(出典:枕草子(10C終)二二三)えならずの補助注記多く、連用修飾、連体修飾に用いられる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例