エリマキツチガキ(読み)エリマキツチガキ(その他表記)Geastrum triplex

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エリマキツチガキ」の意味・わかりやすい解説

エリマキツチガキ(襟巻土柿)
エリマキツチガキ
Geastrum triplex

担子菌類腹菌目ヒメツチグリ科。エリマキツチグリともいう。秋に,林下落葉の間に群生する。初め径 3cmほどの先端がややとがった宝珠状の菌蕾 (きんらい) となる。熟すると菌蕾の外皮の上半が4~7片に裂け外にそり返る。外皮は肉質,赤褐色。その下部の一部がはがれて内皮を襟巻状に取囲む。内皮は膜質,ややつぶれた球形,径 1.5~3.5cm。灰褐色,のちに赤褐色を帯びる。頂部中央が開孔して,内蔵する胞子弾糸とともに放出される。胞子は球形,淡褐色でいぼがあり,弾糸も同色で胞子よりはるかに太い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android