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落葉 らくよう abscission; leaf fall

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

落葉
らくよう
abscission; leaf fall

葉がそれのついている枝幹 (茎) から離れ落ちること。枝幹と葉との間には離層と称する細胞層を生じて離れるので,落ちたあとにはコルク層ができて,枝幹の内部は保護されるようになっており,茎面には葉柄のついていたあと (葉痕という) が残る。

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デジタル大辞泉の解説

おち‐ば【落(ち)葉】

散り落ちた木の葉。また、散ってゆく木の葉。落葉(らくよう)。 冬》「むさしのの空真青なる―かな/秋桜子
貴人の落としだね。落胤(らくいん)。
「朝臣(あそん)や、さやうの―をだに拾へ」〈・常夏〉
落ち葉色」の略。

らく‐よう〔‐エフ〕【落葉】

[名](スル)
葉が落ちること。また、その落ちた葉。日照期間の短縮や葉自体の老化により、葉柄の離層で切れて茎から離れる。おちば。「イチョウの街路樹が―する」
沈香(じんこう)・丁字香(ちょうじこう)・麝香(じゃこう)などを練り合わせた薫物(たきもの)。
落丁」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

落葉【らくよう】

高等植物において葉が枯れ落ちる現象。一般に落葉期には葉緑体が分解され,緑色を失うとともに,葉身または葉柄の基部に離層が形成され,物質の流通が妨げられて,葉は落ちる。

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世界大百科事典 第2版の解説

らくよう【落葉 leaf fall】

ふつうは木本植物の葉が枯れて落ちることをいうが,草本の葉の枯死まで含めていうこともある。典型的な落葉現象は,葉の寿命によって定まっており,一定の生理的周期に達すると,葉の養分が茎のほうへ流れ去ってしまい,葉緑体が分解して緑色を失う。これと同時に,葉柄の基部などに離層abscission layerがつくられる。離層をつくる細胞群は基本組織系のもので,分化の程度は種によって一定していないが,植物ホルモンの量によって左右されるといわれる。

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大辞林 第三版の解説

らくよう【落葉】

( 名 ) スル
植物の葉が落ちること。多くは一種の生理現象で、落葉樹では寒期や乾燥期などの不利な環境に対する適応である。
落ちた葉。おちば。
六種むくさの薫物たきものの一。おちば。
本の落丁らくちよう。落紙。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

落葉
らくよう

葉が自然の加齢に伴って老化する結果、あるいは自然環境の変化に対応する結果として、茎から脱離することをいう。後者の場合は落葉樹にみられ、主として日照期間の短縮が引き金となって、すべての葉が同時期に落ちる。これは植物の越冬機構の一つである。
 落葉がおこる前には、葉柄の基部に、細胞分裂の結果、離層とよばれる小形の細胞でできた数層の柔細胞組織が形成される。離層の形成は、成熟葉になってから行われる場合と、葉の成長の初期にすでに行われている場合とがあり、植物によって異なる。離層の部分の維管束系には繊維細胞を欠如することがあり、全体としては機械的に弱くなっている。実際の落葉に先だって、離層では、ペクチナーゼおよびセルラーゼという酵素が誘導される。これらの酵素の働きで、それぞれ細胞壁多糖類のペクチン質、およびセルロースが分解され、離層を構成する細胞の細胞壁が崩壊して、葉柄は離層のところで切れる。そして、つながっていた維管束は葉身の重みで切断され、落葉がおこる。葉柄の脱離面では、維管束の木部道管、または仮道管細胞内にカロース(填充体(てんじゅうたい)ともいう)とよばれる細胞群が生じて管をふさいでしまう。さらにコルク組織が形成されて脱離面全体を覆うようになる。落葉する葉は、クロロフィルやタンパク質などが分解され、葉の栄養分は他の組織へ転流される。落葉樹における落葉では、黄色化または紅色化するものが多い。
 落葉には内的要因として、植物ホルモンのオーキシン、サイトカイニン、およびエチレンが関与していると考えられる。前二者の生成や供給の低下は葉の老化を促進させ、離層形成の引き金となる。エチレンは、離層における細胞壁分解酵素の合成を誘導し、直接的に落葉を調節する。なお、落果の現象も基本的には落葉と同じである。[勝見允行]

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