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弾糸 ダンシ

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デジタル大辞泉の解説

だん‐し【弾糸】

琴・三味線などの弦楽器をひくこと。
胞子を散布する糸状の器官。スギナでは胞子に付着し、苔類では胞子嚢(ほうしのう)内に胞子と共在しており、湿っているときは胞子に絡みつき、乾燥すれば伸びて胞子をはじき出す。

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世界大百科事典 第2版の解説

だんし【弾糸 elater】

苔類およびツノゴケ類の胞子囊(蒴(さく))中に胞子とともに存在する糸状の細胞。胞原細胞に由来するが,胞子と異なり減数分裂を経ないで形成される。ふつう1~数本のらせん肥厚をもち,大気中の湿度の変化に対して鋭敏に反応して伸縮する。変形菌類の一部(トリキア属)にも,胞子囊中にらせん肥厚をもつ糸状の構造があり,弾糸と呼ばれる。この弾糸は変形菌類に広く見られる細毛体の一種であり,胞子囊内に生じた多数の管状の腔所に原形質からの分泌物がたまって固まったものである。

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大辞林 第三版の解説

だんし【弾糸】

琴・箏・三味線などの弦を弾じること。 「よりて詩酒の宴を設け、-飲楽す/万葉集 三九六一左注
〘生〙 胞子を胞子囊のうからはじき出す糸状構造。トクサ類では胞子に付着し、また苔類では胞子囊のう内で胞子と遊離して混在。乾燥すると伸びて胞子をはじき飛ばし散布を助ける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

弾糸
だんし

胞子を散布するための特別な装置をいい、形態学的に3種類に区別される。〔1〕苔類(たいるい)の胞子嚢(のう)中に胞子に混じってみられる細長い細胞で、胞子嚢中の胞原細胞の一部が胞子にならなかったものである。〔2〕トクサ属の胞子にみられる2本の紐(ひも)状の付着物で、これは胞子の外膜がはがれて厚膜化したものであり、各中央部で付着しているため4本にみえる。〔1〕〔2〕とも吸湿性に富み、乾燥すると伸び、湿ると巻く性質がある。〔3〕真正変形菌類にみられる非原形質性の細毛体を弾糸とよぶことがあり、胞子散布の働きをもつ。[安田啓祐]

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