翻訳|elater
苔類およびツノゴケ類の胞子囊(蒴(さく))中に胞子とともに存在する糸状の細胞。胞原細胞に由来するが,胞子と異なり減数分裂を経ないで形成される。ふつう1~数本のらせん肥厚をもち,大気中の湿度の変化に対して鋭敏に反応して伸縮する。変形菌類の一部(トリキア属)にも,胞子囊中にらせん肥厚をもつ糸状の構造があり,弾糸と呼ばれる。この弾糸は変形菌類に広く見られる細毛体の一種であり,胞子囊内に生じた多数の管状の腔所に原形質からの分泌物がたまって固まったものである。また,担子菌の腹菌類の子実体中にも細毛体または弾糸と呼ばれる糸状の構造が発達している。特にコウボウフデ属の弾糸はらせん肥厚をもち苔類のそれによく似ている。担子菌類の弾糸は菌糸そのものである。シダ植物のトクサ属の胞子の表面には4本のひも状の構造が付着しているが,これも弾糸という。この弾糸は胞子の外膜に相当する。以上の各植物群の弾糸は発生学的には互いに全く異なる構造であるが,いずれもその乾湿運動によって胞子を効率よく散布させることに役だっている。
執筆者:北川 尚史
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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