エレシュキガル(その他表記)Ereshkigal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エレシュキガル」の意味・わかりやすい解説

エレシュキガル
Ereshkigal

別名をアラツともいう古代メソポタミア神話の冥府女王。夫のネルガルとともに死者の国を支配する。ネルガルはもと天上に住んでいたが,あるとき彼の無礼を怒ったエレシュキガルがその引渡しを要求した。ところが冥府に来たネルガルは,逆にエレシュキガルの髪をつかみ,その首をはねようとしたので,エレシュキガルは降参し,彼に冥府の支配権をゆだね,自分はネルガルの妻になったという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のエレシュキガルの言及

【ネルガル】より

…ネルガルはまた戦いの神,生命の授与者,疫病の神,運命と裁きの神などいろいろに呼ばれる。一般的にはエレシュキガルEreshkigalがその配偶神で,祭儀の中心地はクタとアピアク。【中田 一郎】。…

※「エレシュキガル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む