日本大百科全書(ニッポニカ) 「エーワルト」の意味・わかりやすい解説 エーワルトえーわるとCarl Anton Ewald(1845―1915) ドイツの内科学者。消化器病の大家。胃潰瘍(かいよう)の三主徴として、胃痛、吐血、過敏症をあげた。1875年より胃液採取によって胃液を研究し、1885年に門下のボアスIsmar Boas(1858―1938)とともに、胃液採取前に投与する試験朝食(白パン30~70グラム、水300~400ミリリットル)を考案した。主著として『消化器疾患の臨床』がある。『ベルリン臨床週報』の編集者、ベルリン医学協会の図書館員を勤めた。門下ボアスはベルリンで、ドイツで初めての消化器疾患ポリクリニックを開いた。[古川 明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例