日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーロ・プレート」の意味・わかりやすい解説
オーロ・プレート
おーろぷれーと
Ouro Preto
ブラジル南東部、ミナス・ジェライス州にある古都。ベロ・オリゾンテの南東100キロメートル、1100メートルの丘陵地帯に位置する。人口6万6277(2000)。1711年ゴールド・ラッシュの中心地として創立され、1897年にベロ・オリゾンテが建設されるまでミナス・ジェライス州の州都であった。付近で砂金取りが盛んであった18世紀に建てられた40を超える教会、総督官邸をはじめ、由緒ある庭園、美しい石畳の街路、窓の飾り付けや白壁に特徴のある旧砂金評量所の建物など、ブラジル・バロックの代表的な建築物が多い。その古い町並みは、1980年に「古都オーロ・プレート」として世界遺産の文化遺産に登録されている(世界文化遺産)。1789年ブラジル最初の独立運動が起こった地であり、旧総督官邸前広場にはその指導者チラデンテスの記念碑が立っており、鉱山大学とともに観光センターになっている。郊外にアルミニウムの精錬所がある。
[山本正三]