お岩稲荷(読み)おいわいなり

精選版 日本国語大辞典 「お岩稲荷」の意味・読み・例文・類語

おいわいなりおいはいなり【お岩稲荷】

  1. [ 一 ] 歌舞伎東海道四谷怪談」の通称一つ
  2. [ 二 ] 東京都新宿区左門町にある稲荷。都旧跡。[ 一 ]の女主人公お岩をまつると伝えられ、同狂言上演の際は出演者の参詣が例とされる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のお岩稲荷の言及

【東海道四谷怪談】より

…【広末 保】
[映画]
 日本映画には〈怪談映画〉とも呼ぶべきジャンルがあり,ことに夏期興行には欠かせぬものとして〈お化け映画〉が多種多様にスクリーン上に現れ,なかでも鶴屋南北の《東海道四谷怪談》を原作とする〈四谷怪談〉映画は,その代表作として数多くつくられてきた。1910年の横田商会作品《お岩稲荷》が記録に現れる最古のもので,これが〈四谷怪談〉映画の最初と思われ,翌11年の吉沢商店作品《四谷怪談》がそれにつづく。さらに12年には,日本最初の映画監督と映画スターである牧野省三・尾上松之助の《四つ谷怪談》が日活でつくられ,以後,〈四谷怪談〉映画は続出する。…

※「お岩稲荷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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