普及版 字通 の解説
16画
[字訓] つばさ・はね
[説文解字]
[字形] 形声
声符は鬲(れき)。鬲にまた(隔)(かく)の声がある。〔説文〕四上に「なり」とあり、羽根の茎の白い部分をいう。〔周礼、地官、羽人〕に「時を以て(うかく)をするのを掌る」とあり、これを装飾・呪飾に用いた。〔逸周書、王会解〕に、諸方の奇鳥・羽の類を献ずることがみえる。古代の烹炊の器である鬲と通用する。
[訓義]
1. はねのくき、はねのもと。
2. つばさ、はね。
3. れき
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 豆波佐(つばさ)〔和名抄〕 波(はね)〔立〕 カサキリノハネ・ツバサ・カケル 〔字鏡集〕 ツバサ・ハネ・ハノクキ
[語系]
hek、kkは声義近く、は羽茎。大鳥の羽をいい、はその動詞形にあたる。〔詩、小雅、斯干〕「鳥の斯(ここ)に革(と)ぶが如し」を〔韓詩〕に「ぶが如し」に作る。急疾に飛ぶことをいう。
[熟語]
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[下接語]
逸・羽・企・挙・翅・迅・大・短・飛・風・六・・弄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報