かく国墓坑遺跡(読み)かくこくぼこういせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かく国墓坑遺跡」の意味・わかりやすい解説

かく国墓坑遺跡
かくこくぼこういせき

中国河南省三峡市の黄河流域の台地上から出土した遺跡。西周時代 (前 1200頃~前 771) の巨大遺跡で,周の文王の弟であるかく仲,かく叔という王2人の墓を含む墓坑群と陪葬坑から成る。 1950年代の三門峡ダムの建設に伴って 57年に陪葬坑から軍馬が発見されて以来,中国最古の鉄器とされる銅柄鉄剣や青銅器類,玉石類など 7000点にのぼる遺物が出土している。調査は現在も続けられており,陪葬坑からは戦車,軍馬,軍用犬などが出土している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android