軍事的目的のために用いられるイヌをいう。イヌの攻撃力を戦闘時に利用することは古代より認められ、紀元前490年の古代ギリシアで軍用犬が用いられていた。近代では、ドイツが、警察犬として用いられていたシェパード犬を第一次世界大戦に用いて以来、各国の注目するところとなり、第二次世界大戦時にも用いられた。軍用犬として用いられる犬種は、体格がよく、訓練性能がよければなんでもよいわけであるが、実際にはシェパード犬が多い。ほかにドーベルマンピンシャー、ジャイアントシュナウザー、エアデールテリア、ロットワイラーなども用いられた。
軍用犬の役目は伝令、偵察、警戒、捜索などで、銃砲音響馴致(じゅんち)訓練などを加えた高等訓練を施し、任務につけていた。イギリスでもシェパード犬の性能のよさに着眼し、軍用犬として登用したが、ドイツ名のシェパードとよぶのをよしとせず、原産地のアルザス地方の名をとってアルサシアンと称した。このため、現在もなおシェパード犬にはアルサシアンの別名がある。
[増井光子]
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…(B)愛玩犬 チワワ,チン,ペキニーズ,マルチーズ,ポメラニアン,プードル(イラスト),ダルメシアン(イラスト),ブルドッグ,チャウ・チャウなど。 以上のほか特殊な用途に応じて,警察犬(ジャーマンシェパード,ブラッドハウンドなど),軍用犬(ドーベルマン・ピンシェルなど),救助犬(セント・バーナードなど),闘犬(土佐闘犬など),盲導犬(ラブラドル・レトリーバーなど)と呼ぶこともある。
【習性と行動】
飼われたイヌは飼主に服従し,命令に服するだけでなく進んで外敵を攻撃して飼主を守るが,これは飼主を自分が属する群れの上位者と見ているためである。…
※「軍用犬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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