カシカダリヤ州(読み)カシカダリヤ(その他表記)Kashkadar'ya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カシカダリヤ州」の意味・わかりやすい解説

カシカダリヤ〔州〕
カシカダリヤ
Kashkadar'ya

ウズベキスタン南部の州。州都カルシー。アムダリア中流部右岸,カシカダリヤ (川) の流れるカルシーステップにある。年降水量 200mm以下の乾燥地帯で,降雨はおもに冬季にみられる。住民の半数以上は農村居住者で,川に沿った灌漑地帯で綿花を主作物に,穀物果樹の栽培と養蚕を行なっている。西部の半砂漠地帯ではカラクール種のヒツジ放牧がみられる。綿花の栽培面積は 1970年代初めの灌漑用水路の延長により大幅に増大している。天然ガス採取が盛んで,北西部のムバレク,ミルダシがその産地である。工業では綿花洗浄,農産物加工のほか,伝統的な工芸品 (帽子,壁掛け) の生産が行われている。ブハラサマルカンドと連絡するハイウェー,カルシーを中心に放射状に延びる鉄道が主要交通機関である。面積2万 8400km2。人口 169万 7700 (1991推計) 。

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