カドミウム鉱物(読み)カドミウムこうぶつ(その他表記)cadmium mineral

改訂新版 世界大百科事典 「カドミウム鉱物」の意味・わかりやすい解説

カドミウム鉱物 (カドミウムこうぶつ)
cadmium mineral

カドミウムを含む鉱物総称硫カドミウム鉱greenockite CdS,酸化カドミウム鉱monteponite CdO,オタバイトotavite CdCO3,セレンカドミウム鉱cadmoselite CdSeなどがあるが,硫カドミウム鉱以外の産出はまれで,重要でない。硫カドミウム鉱は六方晶系に属するが,異極半面像の結晶をなすことはまれで,ふつう樹脂状光沢の黄色を呈し,粉状または土状被膜として産する。結晶では{1122}にへき開明瞭,モース硬度3~3.5,比重4.9。日本では岐阜県神岡,福井県中竜(なかたつ),宮城県細倉など亜鉛鉱山の露頭部にセン亜鉛鉱の表面を被覆して産する。産出量が少なく,カドミウム資源としては対象にならず,カドミウムは亜鉛鉱石製錬の副産物として得られている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む