最新 地学事典 「硫カドミウム鉱」の解説
りゅうカドミウムこう
硫カドミウム鉱
化学組成CdSの鉱物。六方晶系,空間群C6mc, 格子定数a0.4142nm, c0.6724, 単位格子中2分子含む。通常黄色粉状で,まれに異極半面像結晶。ダイヤモンド~樹脂状光沢,条痕橙黄色。劈開{
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
化学組成CdSの鉱物。六方晶系,空間群C6mc, 格子定数a0.4142nm, c0.6724, 単位格子中2分子含む。通常黄色粉状で,まれに異極半面像結晶。ダイヤモンド~樹脂状光沢,条痕橙黄色。劈開{
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
もっとも古くから知られたカドミウムの鉱物。等軸晶系の方硫カドミウム鉱hawleyiteとは同質異像関係にある。また非結晶質相としてザンソクロアイトxanthochroiteという相も知られている。亜鉛鉱床の酸化帯中に、おもに閃(せん)亜鉛鉱の分解産物として産する。閃亜鉛鉱の少量成分として含まれていたカドミウムが硫化物の形で分離したものと考えられ、皮膜状ないし粉末状の集合をなすことが多い。イギリスではある種の半深成岩の空隙(くうげき)に、六方異極像の自形結晶として産することが知られている。日本のもので実際に本鉱物と確認されたものは少ない。英名はイギリスのグリーノック卿(きょう)Charles Murray Cathcart, Lord Greenock(1783―1859)にちなむ。
[加藤 昭]
…単一の鉱石として存在することはほとんどない。硫カドミウム鉱greenockite,オタバイトotavite(塩基性炭酸塩鉱物)として少量産出するが,亜鉛鉱石には亜鉛の含有量に対し1/100~1/200程の割合で必ず含まれている。古代ギリシアでは,リョウ亜鉛鉱をカドメイアkadmeiaと呼んでいたが,この中にしばしば含まれるのでカドミウムと名づけられた。…
…カドミウムを含む鉱物の総称。硫カドミウム鉱greenockite CdS,酸化カドミウム鉱monteponite CdO,オタバイトotavite CdCO3,セレンカドミウム鉱cadmoselite CdSeなどがあるが,硫カドミウム鉱以外の産出はまれで,重要でない。硫カドミウム鉱は六方晶系に属するが,異極半面像の結晶をなすことはまれで,ふつう樹脂状光沢の黄色を呈し,粉状または土状被膜として産する。…
※「硫カドミウム鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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